【2019年12月13日】第88回研究会「<加工における振動問題を科学する>摩擦の物理と技術応用」―静から動への遷移プロセスとシステムの安定性―
工作機械において、切削面や案内面のなめらかなすべり出しの実現やスティック・スリップの防止は
加工精度 を保証するための重要な技術課題である。そこで今回の研究会では、静止摩擦から動摩擦への
遷移プロセスとシ ステムの安定性をテーマとし、トライボロジー分野で進められている最先端の研究
について理解を深めることを 意図した。まず実験的研究として、すべり出しの瞬間を可視化し、
遷移プロセスの時間分解能を高めた計測から、 接触面内を音速で伝播する波の重要性について論じる。
次に理論的研究として、システムダイナミクスの観点か ら、システムの非対称構造が誘導する摩擦力
ベクトルの回転運動の重要性について考察を加える。さらには、シ ステムの非対称構造を適切に
導入すると、擬似的に生み出される粘性減衰作用がシステムを安定化して、スティ ック・スリップ
を抑制できることが示されているので、それをスピーカーやシールに適用した技術応用について
紹介する。
主 催:公益社団法人砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会
日 時:2019年 12 月 13 日(金) 13:00~17:00(※12 時から使用可能)
会 場:横浜国立大学環境情報1号棟515室
アクセス → https://www.ynu.ac.jp/access/index.html
13:00~13:05 開会挨拶 池野順一委員長
13:05~14:00 <講演1> 「表面突起による摩擦挙動の制御とすべり素過程の可視化」
九州大学 山口 哲生 氏
14:00~14:55 <講演2> 「摩擦力ベクトルの回転運動のインパクト:静から動への遷移と安定性」
横浜国立大学 中野 健 氏
14:55~15:05 <休 憩>
15:05~16:00 <講演3> 「メカニカルシールにみられる振動現象とその対策について」
NOK 株式会社 本田 重信 氏
16:00~16:55 <見学会> 中野研究室見学
16:55~17:00 閉会挨拶・事務連絡 池野順一委員長
17:15~19:15 技術交流会:横浜駅周辺
参加費
・研究会:当専門委員会会員:無料,非会員:15,000 円 ※会員は5 人まで、非会員は2 人まで
研究会に参加できます。
・技術交流会:2 人/社まで無料,3 名目からは会員・非会員問わず5,000 円/人を徴収致します。
申込締切日:2019 年 11 月 28 日(木) (
注)当日キャンセルの非会員には、すでに準備に費用がかかっているため参加費を請求致します。
問合せ/申込先:当専門委員会事務局 田附宙美宛
・FAX:048-829-7046,E-mail : sf-office@mech.saitama-u.ac.jp
・申し込みはこちらから→http://spe.mech.saitama-u.ac.jp/mysite5/index.html#News