Grinding Technology Japan 2025
SiC,GaN加工技術展 2025
ジェイテクトグラインディングツール
株式会社ナガセインテグレックス
株式会社ジェイテクト
旭ダイヤモンド工業
株式会社 クリスタル光学
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賛助会員会会長挨拶

賛助会員会会長挨拶

公益社団法⼈砥粒加⼯学会 賛助会員会 会長(株)ナガセインテグレックス長瀬会長
旭ダイヤモンド工業(株) 代表取締役社長
片岡 和喜

 

この度、砥粒加工学会賛助会員の会長を長瀬前会長より引継ぎ務めさせていただくことになりました旭ダイヤモンド工業株式会社の片岡和喜でございます。

なにぶん非力の身ではございますが、先人の皆様が築かれた本学会を関係者の皆様のご指導・ご支援を得ながら一層の発展に全力を尽くす所存でおります。

弊社はダイヤモンド工具製造を生業としておりますので、ダイヤ工具と日本の工業化についての観点より「ものづくり」ついて述べさせていただきます。

戦後、壊滅的となった日本の工業を立て直すために、電力の安定確保が急務となりました。結果、水力発電用のダム建設が急がれ、黒部ダム等が国策として造られました。ダムは硬い岩盤上に造られることから、穿孔の為に大量のダイヤビットが必要となりました。

電力需要が安定すると、工業製品製造や高速道路などのインフラ整備のためにダイヤホイール(ブレード)が大量に必要となりました。

天然のダイヤ砥粒のみのところ1950年代になると合成ダイヤが登場、ほどなくcBN砥粒の合成に成功し、急拡大となった自動車部品・超硬・セラミック等々へのダイヤ工具(含むCBN工具)安定供給が可能となりました。

加えて、シリコン半導体のほとんどの加工工程にはダイヤ工具が使用されており、こちらの需要も増加するなど、ダイヤ工具は日本工業化の拡大とともに成長してきました。

ところが、近年の技術進歩で放電・レーザ・ウオータージェット等の砥粒を用いない加工法や3Dプリンタによる加工レスなどが出現し、「ものづくり」の世界も変わりつつあります。

また、自動車では環境問題からEV化への移行が進むと、エンジンやトランスミッションの加工が急減すると予測されております。

とは言え、当然のことながらダイヤ工具のみならず砥粒加工の用途や重要性は今後も下がることはないと確信しております。

前述の様々な加工法とも互いの特性を活かして相乗効果を出せればと考えております。

そしてこれまで以上に本会の活動を積極的に進め、低迷している「ものづくり立国日本」復活の起爆剤となる学会になればと希望する次第です。